人権擁護委員の功績を称える法務大臣表彰がこのほど行われ、横須賀人権擁護委員協議会の総務委員を務める秋山満江さん(69)=葉山町長柄=が受賞した。長年に渡る活動が評価されたもので、秋山さんは「活動を通じてたくさんの仲間もできた。これからも相談者に寄り添った活動をしていきたい」と話している。
人権擁護委員は、市町村長の推薦に基づいて法務大臣が委嘱する民間ボランティア。現在全国に約1万4千人がおり、いじめや家庭内暴力、セクハラ、名誉棄損など人権に関するあらゆる相談を担う。同協議会は横須賀、三浦、逗子、葉山の3市1町の委員会で組織されており、葉山町では8人の委員が活動している。
秋山さんは2007年4月に委員に任命され、10年間にわたり活動に従事。横浜地方法務局や横須賀支局で電話相談に応じるほか、相談者からの「ミニレター」の返信もこまめに行う。寄せられる案件は様々だが、中には相談者が精神的に追い詰められているケースもあるため、相手に寄り添った対応を心がける。
活動を始めた当初は相談に応えられるか不安もあったが、話を聞くうちに相談者自らが解決策にたどり着くこともある。かつて先輩委員からもらったアドバイスを引き合いに「(相談に)のるよりも、ちゃんと聞くことが大事」と秋山さん。
先月23日には町役場を訪れ、山梨崇仁町長に受賞を報告。今後については「人権擁護委員は認知度が低く、知名度を上げることも課題。もっと知ってもらえるよう、活動を続けていきたい」と抱負を語った。
表彰式は先月16日に都内で行われ、全国から170人が受賞した。
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