逗子・葉山版 掲載号:2017年12月15日号 エリアトップへ

「逗子アカモクプロジェクト実行委員会」の実行委員長を務める 神戸(かんべ) 悠太さん 逗子市逗子在住 36歳

掲載号:2017年12月15日号

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アカモクは世界を救う

 ○…来年3月に予定されるアカモクを使ったグルメイベント。これに先駆け、イメージキャラクターを作ってはどうかと発案した。考えた設定は、おとぎ話を土台に逗子の海に暮らす妖怪が同じ海の仲間を助けるために立ち上がる物語。イベントのためのみならず、「伝えたいのは海の大切さ。声高に叫ぶより、その方が子どもたちも目を向けてくれる」。そんな思いを込めた。

 ○…新潟県の出身。故郷と同じ海に近い環境で暮らしたいと5年前、逗子でおでん酒場を開業した。アカモクを初めて口にしたのは越して間もない頃。地元漁師から勧められた食材はそれまでは見たこともなかったが、しゃきしゃきとした食感にほのかな磯の香り。何より安くて旨いことに「こんな食材があるのか」と驚いた。おでんのたねとして店で提供すると珍しさも手伝って、瞬く間に人気の定番メニューのひとつに。今年は収穫シーズンに仕入れた約200kgが完売した。

 ○…繁忙期は営業や仕込みで帰りが明け方になることもしばしば。合間をぬって、商工会青年部や商店街の会合にも積極的に参加する。多忙を極める日々に「本当は逃げたいんですけど」と苦笑いするが、「まずはやってみる」が信条。原動力を問われると「いつか自分の子どもに『こんなことをやったんだぞ』って言いたくて」。照れくさそうに語る表情に父親の顔がのぞく。

 ○…「アカモクは世界を救う」が密かなキャッチフレーズ。かつて厄介者だった海藻は、今や生活習慣病予防や美容にも効果があるとされる注目食材になった。人が健康になれば、街が元気になる。地元漁業の活性化や、郷土食として広まれば人々がまちに誇りを持つきっかけにもなるかもしれない。「そのために、まずは逗子の皆さんに食べてもらうこと」。グルメイベントは仕掛けの第一弾。収穫体験や料理教室など、温めている構想はまだまだある。アカモクの持つ無限の可能性を追いかけていくつもりだ。

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