葉山町消防本部は今月1日から、消防団活動に取り組む大学生らを対象に証明書を交付する「学生消防団活動認証制度」を導入した。若手消防団員の確保を図る一方、学生側にも就職活動で社会貢献した実績を企業へのPRに役立ててもらう。三浦半島内で同制度の導入は初めて。
認証制度は若手団員を増やし、地域の防災力を高めてもらおうと国が全国の自治体に推奨しているもの。県内では横浜や川崎、相模原市などでも行われている。
対象は町内在住の大学や大学院、専門学校などの在学生か卒業後3年以内の人。消防団員として1年以上継続的に活動を行い、一般団員と同様に火災や災害、訓練などに出動した場合に、団長や町長が参加日数や活動実績などを加味し、証明書を付与する。
学生にとっては活動実績が就職活動の材料になることに加え、地域社会への貢献や防災・救命処置に関する知識や技術が習得できる。一方、企業側にとっても災害対応能力や、組織への適応能力が高い人材を確保できるメリットがある。
同消防本部によると、12月1日現在、本団と分団を合わせた町内の消防団員数は179人(定数198人)。平均年齢は40・5歳で、学生の団員はいない。
町消防団ではこれまでも入団促進に取り組んできたが、団員数は年々減少傾向にあり、今年4月の新入団員はゼロ。長期的な団員確保には若い人材が必要なことから、制度導入を決めた。町消防本部では「若い人たちに加わってもらうことで、消防団の活性化にも繋がれば」と期待している。
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