逗子・葉山版 掲載号:2018年1月1日号
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NPO法人逗子葉山鎌倉駅前寄席 代表 お年寄りを笑いで元気に 渡邊 貞雄さん(小坪在住)

文化

「我々の宝物」とこれまでの全出演者が記帳した冊子を手にほほ笑む渡邊さん
「我々の宝物」とこれまでの全出演者が記帳した冊子を手にほほ笑む渡邊さん

 2006年から地域の高齢者向けにボランティアで寄席を開いているNPO法人「逗子葉山鎌倉駅前寄席」が今春、65歳以上の逗子市民を対象に500人、無料招待する。地域のお年寄りに笑いで元気を届けたいと、関係機関の協力を得て初めて実現させた。「嫌なこともひと時忘れて、大いに楽しんでもらいたい」と話している。

 発案したのは代表の渡邊貞雄さん(88)。これまで11年間、千円の木戸銭で真打、二つ目、前座の落語が楽しめる敬老寄席をのべ62回開いてきた。

 きっかけは昨年、葉山町の社会福祉法人が毎年地域の高齢者500人を無料招待する落語会を開いていると知って。すぐに「逗子でもできないか」と動き出したが、出演料やチラシ代などに加えて会場費も負担するとなると、とても自分たちだけでは賄いきれない。

 そこで、会場を運営する事業者に企画趣旨を説明し、共催という形を取ることで会場費を捻出。必要経費は会のメンバーからの持ち出しで、わずか半年ほどで実現にめどをつけた。

 「皆さんの協力あってこそ。民間でも大勢の力が集まればできるんですよ」。周囲への感謝をかみ締めながら、しみじみと語る。

 現役時代は生粋の商社マン。仕事で海外に幾度となく渡ってきたが、その度気づかされたのは現地に息づく奉仕の精神だった。

 「向こうでは小さい頃から人のために何かをしなければいけないと教わる。宗教観なのかな。日本は遅れていると思った」

 市制50周年記念事業の実行委員長を務めるなど、これまで様々なボランティア活動に参加。長年所属する逗子ロータリークラブでは、地域に密着した奉仕活動の意義を、15年前他界した、クリスチャンだった妻からは人のために尽くすことの大切さを教えられた。

 高齢化が進み、地域では年金暮らしの世帯も少なくない。来年度は逗子で7億円もお金が足りないらしい―。そんな暗い話題もある。だが、そんなときだからこそ「お年寄りにはうんと笑って健康でいていただきたいんですよ」とほほ笑んだ。
 

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