逗子・葉山版 掲載号:2018年2月23日号
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藻類研究者で相模湾海藻調査会を主宰する 高橋 昭善さん 逗子市小坪在住 81歳

学び続ける海藻博士

 ○…今年も「海藻の季節」がやってきた。葉山では天然わかめの収穫が始まり、逗子ではアカモクをPRするイベントが各種企画されている。そんななか、10年前に立ち上げた相模湾海藻調査会のメンバーとともに、今年も3月から逗子葉山の海岸で採集や調査を行う予定だ。「アカモクやワカメに改めて注目が集まっていて嬉しい。食べるだけではなく、ぜひ文化的、環境的な役割にも興味を持ってほしい」と笑顔で語る。

 ○…逗子で生まれ育ち、横浜市の教員だった30歳の時に研究を始めた。ちょうど「環境問題」が注目され始めた時期で、身近な海藻から考えようと思ったことがきっかけだったという。それからは休日の度に海岸へ。校長を定年まで勤め上げ、その後すぐに大学へ入学し、ヒジキやアカモクが属する「褐藻ホンダワラ科」の研究を開始。孫ほどの年の差がある学生たちと日本各地の海に潜った。「みんな優しい子ばかり。私が潜れない場所でも嫌な顔ひとつしないで手伝ってくれた」と笑いながら振り返る。そんな成果もあり、70歳にして博士号を取得。また、4年前には一つの集大成として『神奈川県海藻誌』を執筆し約450種の生態をまとめた。

 ○…火薬や医薬品、化粧品、調味料、肥料のほか神事にも使われるなど、人間の生活と切っても切れない関係にある海藻。植物の進化の過程を語るうえでも重要な位置を占めており、その魅力を「知れば知るほど不思議なことや、わからないことが増える。終わりがないからのめり込んでしまうんです」と語る。

 ○…現在も通信制大学で医療について学んでおり、その旺盛な知識欲は衰えることを知らない。高校1年になった孫に負けまいと、昨年は英検3級に挑戦して合格した。その原動力を聞くと「新しいことを学ぶのは面白い。まだまだ知りたいことや、やってみたいことがいっぱいです」と少年のような目で言った。

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