逗子・葉山版 掲載号:2018年10月5日号
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ニホンミツバチと共に里山復活【1】 豊かな社会性が魅力 二ホンとセイヨウ 生態に違い

教育

 葉山町在住の金子昌司さんは長柄地区の谷戸でニホンミツバチの養蜂をしています。その目的は葉山の豊かな里山の復活。ハチミツだけでなく、ミツバチが人間にもたらしてくれるものとは。人間社会と環境の両面から探ります。

 近年、全国各地で養蜂を通じたコミュニティの活性化や特産品の創出に取り組む地域が増えている。金子さんも横浜や銀座といった大都会で養蜂が行われていると聞き、興味を持ったという。

 中でも古来から日本に生息するニホンミツバチに惹かれた金子さんは10年前から養蜂を開始。「魅力はその社会性。知れば知るほど興味をそそられる」という。

 ミツバチには大きく分けてニホンミツバチとセイヨウミツバチの2種類がいる。その生態には大きな違いがあり=左上表=、市販されている蜂蜜のほとんどはセイヨウミツバチのものだ。

「男はつらいよ」

 ニホンミツバチの群蜂数は5千から2万匹。女王バチが1匹でオスは500匹ほど、残りのいわゆる「働きバチ」はすべてメスだ。

 オスは交尾のためだけに存在する。春先に女王バチと空中で交尾すると生殖器がもげて、その場で死んでしまうのだ。「ただこれでも、目的を達成しただけ良いほうかもしれない」と金子さん。交尾できなかったオスたちは働きバチがせっせと動き回る横で、巣の中でぶらぶら「タダ飯」を食べ続け、夏が終わる頃になると巣から追い出されて死んでしまうのだとか。

 「女性上位社会のなかで必死に生きるオスたちの悲哀がなんとも言えず、愛おしくなってきます」と金子さんは笑いながら語る。おとなしい性格で人を刺すこともめったになく、慣れてくると手の上に乗る=写真右=のもその理由のひとつだ。

(続く)

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