プラスチックごみの海洋汚染が深刻な問題となるなか、かぐのみ幼稚園(逗子市沼間、石井稔江園長)では、園児たちが海岸で拾ってきたプラスチック片を使ってアート作品を制作している。関係者は「この機会を通じて、自然や生き物たちへの愛情を育むことができれば」と話している。
今年、創立70周年を迎えたことを記念して進められているこのプロジェクト。11月13日、恒例のバザーが開かれていた同園の一角には、長さ5メートルほどの絵が並び、園児たちが夢中で「何か」を貼っていた。これこそ、園児たちが夏休み期間中、逗子葉山の海岸などで拾い集めたプラスチック片だ。クジラやイカなど海の生き物が描かれた下絵に色とりどりのプラスチック片を貼っていくと、立体的で、鮮やかな作品が浮かび上がった。
保護者も参加
「地球はみんなのもので、命はつながりあっていると伝えたかった」と狙いを話す石井園長。園児たちは逗子葉山の海岸を訪れたほか、アウトドアブランド「パタゴニア」から講師を呼び、海洋プラスチックごみの現状を聞いた。また、県立近代美術館で開催されていた「貝の道」展やしおさい博物館を見学したという。
園児たちが集めたプラスチック片は保護者がひとつひとつ丁寧に洗って色分けし、園児たちが扱いやすいよう工夫した。また下絵はアーティスト活動をする保護者が描くなど、まさに園が一体となって取り組んでいる。
12月に展示
同園では12月20日(木)、逗子文化プラザで創立70周年記念行事を予定しており、今回のアート作品も展示される予定だ。石井園長は「逗子葉山には素晴らしい自然がたくさん残っている。命の尊さとともに、その大切さを園児たちに伝えていきたい」と話していた。
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