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神奈川歯科大学 経営の先手を打ち続ける
次代を見据えた「攻めの経営」をリードする神奈川歯科大学の鹿島勇理事長。
2019年は経営権を取得した東京歯科衛生専門学校(東京都北区)の運営に乗り出すなど、東京進出の一歩を踏み出す。鹿島理事長に新年の抱負をうかがった。
「院内ギャラリー」開設
──理事長として10回目の新年を迎えました。
「本学が不祥事により存亡の危機に直面したのが2010年。火中の栗を拾う覚悟で今の職に就きましたが、財政再建と同時進行で新たな取り組みに着手してきたことで困難を乗り越えることができました。不祥事は本来なら隠しておきたい負の出来事ですが、私は過去を繰り返さないための大切な教訓として今も胸に刻んでいます。10年はまさに一つの区切りと言えるでしょう」
──再興のシンボルである小川町の新附属病院に昨秋、誰もが気軽に立ち寄れるカフェがオープンしました。
「接客に当たっているのは障がいのある人たち。彼らの就労を支援しながら地域の憩いの場になることを意図しています。今年は院内を丸ごとアート空間ととらえ、若手芸術家の絵画作品などを飾る『院内ギャラリー』を展開します。多くの人に愛される地元密着の施設になることを目指しています」
先制的成長戦略
──経営を引き継いだ「東京歯科衛生専門学校」が4月に開校します。これの位置づけと狙いを聞かせてください。
「横須賀を拠点にして横浜クリニック・横浜研修センター、東京歯科衛生専門学校が1本の線でつながります。次の10年を見据えた経営をイメージする中で、専門性の高い先端口腔医療機関としての東京サテライトクリニック構想を思い描いています。その視線の先にあるのがアジア。質の高い医療技術をアジア各国の富裕層に提供する医療ツーリズムの展開や現地で教育を行い、医療・介護の人材供給を手掛けていくことを考えています。わが国は、海外のマンパワーに頼らざるをえないのは明白。先んじて取り組みを進めます」
──新分野のビジネスにも挑戦しているそうですね。
「大学(大学病院)は教育・研究・臨床の三つが絶対的な柱となりますが、持ちうる資産や価値を最大限に活用していく視点も必要です。本学では、歯科医師や衛生士の負担軽減を目的としたロボットスーツの開発を進めています。歯科医師は治療時に同じ姿勢で繰り返しの動作を強いられるため、腱鞘炎や腰痛を患う人が少なくありません。歯科医療の現場にイノベーションを起こすもので、これはまもなく実用化できそうです。インプラント埋入時の感染を防ぐ新素材のコーティング技術開発なども手掛けています。一連の取り組みが、大学のブランド化や価値を高めることにつながっていきます。世の中のニーズを敏感にキャッチして、どんな技術やサービスを新たに提供できるか─学内全体にこうした機運が高まっています」
地域に愛される
──大学のシンボルツリーであるジャカランダは多くの人に知られるようになりました。
「ジャカランダフェスは5千人を集めるイベントに成長しました。本学を認知していただき、信頼を得て、利用していただくための文化事業として毎年開催しています。地域発展の願いも込めています。歯科医療や健康をテーマにした市民講座にも注力。『地域に開かれた大学づくり』の実践であります」
■神奈川歯科大学/横須賀市稲岡町82/【電話】046・822・8751/【URL】http://www.kdu.ac.jp/
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現代医学と中医学中医学ってなに?3月29日 |