創立50周年を迎えた葉山町老人クラブ連合会の会長を務める 山崎 時彦さん 葉山町下山口在住 75歳
元気の秘訣はチャレンジ精神
○…60歳以上の町民が地域ごとに集まり、スポーツや交流事業などを通じて健康増進や地域貢献を行っている老人クラブ。それを束ねる連合会の会長を務める。1月には創立50周年を記念した式典を開いた。「たくさんの方の支えがあったからここまで続いている。時代の変化に適応しながら、活動していきたい」と意気込みを語る。
○…岩手県出身。18歳で自衛隊に入隊し、海技士として世界の海へ赴いた。北極近くの港では10m以上の潮の満ち引きを体験したり、巨大な運河を通るなど自然の雄大さや過酷さを感じながらの勤務だったという。40年前にそれまで住んでいた羽田から葉山へ。当時は建物も少なく、大きな別荘が残っていた。
○…定年後は横浜市内の私立学校に再就職し、地域とのかかわりはあまりないまま事務員として68歳まで働いた。退職後、老人クラブの存在を知り参加。単位クラブの会長などを経て昨年、連合会の会長に就任した。「どんな組織も待っていれば人が集まる時代ではない」と、他団体との交流を積極的に実施。50周年記念式典でも、地元の保育園や舞踊愛好会を招いた。また、慣れないパソコンに苦戦しながら記念誌を作成。取材や編集、デザインまで行い、ほぼ1人で作り上げた。「『他の人にできるのだから、自分にもできる』がモットー。できない理由ではなく、どうやったらできるかを考えるように心がけている」という。
○…会社勤めを終えた後、家にこもりがちになって“地域デビュー”できない人も多い。「組織や団体から得られるものではなく、自分には何ができるかを考えれば、きっとやりがいや楽しさが見つかる」。時代の荒波にもまれながら、挑戦の2文字を胸にこれからも進み続ける。
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