逗子市は今月18日、「シェアサイクル事業連携の実証実験に関する基本協定」をシナネンモビリティPLUS株式会社と締結した。来街者の周遊性を高めて地域経済の活性化を図るほか、市民の「足」として活用していきたい考え。今年12月までにデータを集めて分析し、有用性を検証。本格運用を目指す。
この実験はソフトバンクグループの同社が提供するシェアサイクルサービス「ダイチャリ」と連携。同サービスのポート(専用駐輪場)であれば、原則として全国どこでも返却することができる。自転車は電動アシスト付きで、充電やポート間の自転車の移動はスタッフが行う。
今回、逗子市役所正面玄関前、第一運動公園駐輪場(2カ所)、披露山公園駐車場、桜山中央公園駐車場の4施設5カ所にポートが設置された。
利用する際はスマートフォンのアプリと交通系ICカードを使用し、現金や対面のやり取りは不要なのが特徴。通信技術を活用した利用者の属性や利用時間、訪れた場所などのデータの蓄積・分析が強みで、観光施策などに活用することができる。料金は15分60円、1日最大1千円。
桐ケ谷覚市長は「逗子は道路が狭いうえに、駐車場が少なく歩行者と自転車の街。自転車の返却先は逗子駅前に集中することが予想されるが、観光に来た人はもちろん、どのように市民の足になるのか、データを分析するのを楽しみにしている」と、観光客の周遊性や市民生活の利便性向上に活用したい考えを示した。三橋美和代表取締役社長は「観光から通勤や買い物など、使いたい時にいつでも使える。多くの方にご利用いただければ」と呼び掛けた。
シナネンモビリティPLUS株式会社は東京都や埼玉県、神奈川県を中心にサービスを展開。逗子市のほか、近隣では鎌倉市、藤沢市でポートを設置している。
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