小坪小学校区住民自治協議会(三原宏隆会長)がこのほど、「地域づくり計画」を策定した。その一環として、小坪の新たなキャッチフレーズや地域活動への参加を後押しする特集を組んだ広報紙を作成。区内に全戸配布する。データやワークショップから得られた知見をもとに、グラフなどを使ってわかりやすくまとめており、メンバーたちは「”ずっと住み続けたい小坪”を作っていくため、地域全体で考えるきっかけになれば」と話している。
同会は2018年冬、住民に対しアンケートを実施。より良い地域にしていくために取り組むべき課題や改善点を聞いた。
1539人の回答者のうち、86%が小坪の生活に「満足」「ほぼ満足」と回答。「想像していた以上に多かった。買い物など何かと不便だけれど、この場所が大好きという人が多いということが分かった」と三原さんは振り返る。同年、関東学院大学の学生と行ったワークショップで寄せられた意見も踏まえ、課題を共有し地域愛を育む広報紙の発行を決めた。
役員で大手広告会社に勤務していた島崎淳さんを中心に、昨年7月から編集作業を開始。アンケート結果と地域の諸課題を照らし合わせた。「不便な小坪」「素晴らしい小坪」「手つかずの自然や文化」というテーマに分類し、発想の転換や地域活動への参加促進、魅力発信をしていくことで「小坪をもっと好きになるポテンシャルは大きい」と結論付けた。
具体的な方策として、子育て支援の拡充や多世代が集う場づくり、地域の魅力発信や行政へ働きかけるべき事柄などを列挙。それらを踏まえ、安全で安心、住みやすい生活環境を住民が支え合いながら構築していくことをベースに、「小坪をもっと知ってもらおう」と「あなたのチカラをバトンタッチしよう」という2つのアイデアを提示。地域活動への主体的な参加を呼び掛けた。また、島崎さんは「湘南の田舎、手つかずの海と山がある。逗子 小坪」と新たにキャッチフレーズを考案。ロゴも作成し、今後、SNS等で発信。若い世代にも訴求していくという。
三原会長は「新しいキャッチフレーズを軸に魅力を広めつつ、老若男女が地域活動に参加し、賑わいと継続を両立出来たら」と笑顔で語った。
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