逗子アートフェスティバルが今年も10月9日(金)から25日(日)まで開催される。新型コロナウイルスにより様々な制約があるなか、昨年初開催し、好評だった「みんなでアート」も、動画サイトでの配信に向けた準備をしている。
「逗子の共生社会を1日体験できる」をテーマに、多彩なアーティストが作品を発表する「みんなでアート」は10月9日(金)、逗子文化プラザさざなみホールで開かれる。感染症対策のため、観覧することはできないが、当日の様子を動画で撮影。編集した後にユーチューブで配信する。
市内在住の油絵画家・中島文子さんや、健常者だけでなく車いすユーザー向けの普段着やドレスを制作している宮澤久美さん=人物風土記で紹介=らが中心となり、準備を進めている。今年1月頃からミーティングを重ねていたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、イベント全体の方向性が修正を迫られた。「市民のみなさんに何とか会場に来て、見て、体験してほしかったが、無観客にならざるを得なかった」と中島さん。そこで、動画配信を思いついたところ、逗子アートフェスティバルの仲間たちが続々と協力。「プロカメラマンの方が参加してくれることになり、横の繋がりの強さを実感した」と宮澤さんは話す。
多彩な催し今年も
「みんなでファッションショー」では、宮澤さんによる車いすドレスのほか、矢部基子さんによるシニア向けドレス、障害を持った人たちがデザインに参加した服も発表する。着なくなった服を活用して新しく蘇らせる「アップサイクルドレス」も完成に近づいているという=写真下。制作段階から障害の有無や性別、年齢に関係ない参加者たちが参加しており、当日も多彩なモデルたちがランウェイの上で作品をまとう。
当日はほかにも、「ワンハンドマジシャン」として活躍するシリュウさんによるショーや、車いす落語家のさえずり亭ひばりさん、自閉症を持ちながら演奏活動をしているピアニスト・塚原広介さんによるコンサートも行われる。
「逗子ならではの『まぜこぜ』な1日にしたい。多くの人に、動画を見ていただけたら」と2人は呼び掛けている。
動画は12日(月)にユーチューブで配信予定。詳細は逗子アートフェスティバルのホームページで確認を。
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