葉山の魅力を発掘、発信している 山口 明さん 葉山町在住 68歳
ワクワクは身近に眠ってる
○…葉山町立図書館2階のまちづくり館で行われている展示「素の元」を企画した。葉山から始まった「味の素」の歴史とその立役者たちを紹介。ドラマチックな人生を歩んだ創業家・鈴木家の人物像にスポットを当て、町との関わりをわかりやすくまとめて好評を得ている。「学校に多額の寄付をするなど、今の町があるのも鈴木家と味の素があってこそ。”朝ドラ”にもなり得るこの歴史を多くの町民に知ってほしい」と語る。
○…山梨県出身。子どもの頃は野山を駆け回り、川でウナギをとったり、雪に覆われた畑をゲレンデに見立てて自作の板でスキーをするなど、自然豊かな環境で過ごした。高校生の時、「機械ではなく、人を相手にした仕事をしたい」と大学へ。教育学部を卒業後、逗子市内の中学校で40年間、教員を勤め上げた。「教え子が親になり、その子どもを教えることも多かった。世代を超えた付き合いができるのも、このエリアならでは」と目を細める。
○…葉山に来たのは約30年前。学生時代から50年以上バレーボールを続け、逗子バレーボール協会で会長を務めているほか、64歳で教員を退職した後は、阿部倉山の保全活動やイノシシ対策の活動に従事。葉山の自然を守りながら楽しんでいる。「もともと旅行が好きだったが、今はもっぱら歩いて行ける場所が行動範囲」。歴史から動植物まで、素朴な疑問に熱心に答える姿はまさに地域の生き字引だ。
○…12月には浦賀道にまつわるウォーキングイベントも初めて実施する予定で、これからも身近に眠る魅力を発信していく。「目線を地元に向ければ、面白いことがいっぱいある。今のご時世だからこそ、若い世代にも葉山を楽しんでほしい」と笑顔で話した。
|
|
|
|
|
|