逗子・葉山アマチュア無線クラブの会長を務める 石井 康生さん 逗子市在住 56歳
尽きることない無線の魅力
○…世界中の人たちと交信するかたわら、逗子市と災害時協力協定を結び、災害時の連絡手段を提供している逗子・葉山アマチュア無線クラブの会長を務める。ワイヤレスIoT人材の育成という旗のもと、国が進める無線技術の理解促進策を追い風に、「奥深い魅力を広めていきたい」と意気込みを語る。
○…逗子市で生まれ育った。中学3年から無線の世界にのめり込み、理系の道へ進んだ。その後、しばらく離れた時期を経て30年ほど前、クラブに入会。会長を務めて10年ほどになる。市の総合防災訓練に毎年参加しているほか、新人育成にも注力し講習会を定期的に開催。また湘南ビーチFMで無線設備の保守担当である無線技術士として、放送をサポートしている。
○…資格がないとできないことから、「敷居が高い」とされるこの世界。しかし、アマチュアで培われた技術が、今ではテレビやFM放送の設備に活用されているなど、現代社会に欠かせない身近なインフラを支えている。最近ではドローンの操縦をきっかけに、資格を取る人が増えており、「ネットの時代になっても、無線がなくなることはなく、さらに重要になってくる」と言葉に力を込める。
○…仕事のほかに自治会長を経験するなど、公私ともに忙しい日々を過ごすが、無線を通じた国内外の人との交流が一番の息抜き。今の目標は全世界195カ国と交信することで、残すは18カ国。自宅の”趣味部屋”には交信したことを証明するカードがずらっと棚に並ぶ。「ちょうど、南極の人からカードが来たんです」と話す表情は少年そのものだ。「工夫次第で何でもできるのが醍醐味。じいさんになっても、やっているんでしょうね」と笑顔で語った。
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