木造のヨットやカヌーなどの自作艇に乗るボートビルダーの集い「Wooden Boat Builders Meeting」が今月14日・15日の両日、横須賀と三浦の市境に位置する矢作海岸で開かれた。
逗子市在住の豊岡誠司さんが主宰する同イベント。全国の愛好家が持ち寄ったボート14艇が集結し、カヌーにマストを取り付けたセーリングカヌーにスタンドアップパドルなど、多彩な「愛艇」が浜に集った。
豊岡さんはアウトドアとその道具を手作りするのが趣味で、これまでシーカヤックやSUPボード、パドルなどを手作りしており、昨年の春からはハワイやポリネシアの人々が古くから乗っている「アウトリガーカヌー」を一から制作。南伊豆の山から直径70cm、長さ5m、重さ1トンもあるセコイアの丸太を切り出し、国内におけるカヌー制作の第一人者から協力を得ながら、削り出しや防水塗装などを行ってきた。
当日は約1年半越しの完成を祝い、進水式を開催。その後、颯爽と海に向かって漕ぎ出した。
世界に一つだけのボートに乗り、情報交換をしながら交流を深めた参加者たち。自慢のセーリングディンギーを軽トラックの荷台に載せて新潟県からはるばる駆けつけた男性は、「市販のヨットは競技志向ばかりで、自分が乗りたい艇がない。設計図を頼りに木を製材するなどして2年がかりで完成させた」と笑顔で語っていた。
WBBMは、自作艇オーナーの情報交換の場として2007年から春と秋に開かれているイベント。楽しみながら海洋文化を発信している。
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