かつてどの家庭でも重宝されていた電話帳がこのほど全面的にリニューアルし、全国に先駆けて葉山町で今月から、各家庭へ配布が始まった。
制作したのは株式会社そうごう。40年ほど前から電話帳制作事業を行っているが、携帯電話の普及や個人情報保護への関心の高まりなどを受け、デザインや内容を現代風に刷新。「ウラオモテのある電話帳」と名付けて読み応えのある内容に仕上げた。
町内の電話番号を羅列するだけでなく、事業者向けの広告スペースを設け、その店の歴史や店主の人柄、商品に込められた思いやこだわりを文章と写真で紹介している。裏からページをめくると、索引には「家の屋根が吹き飛んだ」「ぎっくり腰になってしまった」といった日常生活の「困りごと」が五十音順に並び、それを解決してくれる事業者のページが明記されている。
営業や取材、撮影を担ったのは主に、地元の主婦やフリーランスのライターたち。横浜や都内から「葉山好き」な人たちも集まったという。
参加した町在住の関根悦子さんは「面白そうだからやってみようと始めたが、沢山のお店の人と話すことができ、改めて町を知ることができた。行きつけの所だけでなく、普段何気なく通り過ぎているお店のストーリーを楽しんでいただけたら」と話す。
同社の担当者は、「図らずもコロナ禍で地域に注目が集まっているなか、この電話帳を通じて住民の方と地元の事業者さんを繋いで、地域活性に貢献したい。新たな発見を楽しんでください」と呼び掛けている。
同社によると、11月末までには町内の各世帯へポスティングされる予定という。
問い合わせは同社【電話】03・5623・5061へ。
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