逗子・葉山版 掲載号:2020年12月4日号 エリアトップへ

逗子市被爆者の会(つばきの会)の会長を務める 上田 芳雄さん 逗子市在住 78歳

掲載号:2020年12月4日号

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使命胸に平和語り継ぐ

 ○…1988年に発足した逗子市被爆者の会(つばきの会)で6年前から会長を務める。市内の被爆者が集まり、体験記の発行や市内小中学校での出前授業など、核兵器の恐ろしさや悲惨な戦争を繰り返さないよう伝える活動を行っている。「次世代に平和の大切さを伝えていきたい」と穏やかな表情で語る。

 ○…広島県出身。3歳の時に爆心地から約4Km離れた自宅で被爆した。「後に親から聞くと、妹をおぶった母親とともに台所にいたそう」。家は爆風で骨組みだけの状態に。なんとか一命はとりとめ、戦後復興とともに18歳まで同地で過ごした。家庭を持ち、仕事に打ち込んだ現役時代。「就職や結婚など、生活の様々な場面で差別があった。多くの被爆者と同様、自らの体験を話すことは少なかった」と振り返る。

 ○…定年を迎えてその意識は変わった。「年を重ねていくなかで自分が語り継いでいかなければという使命感が生まれた」。会のメンバーと故郷を訪れたこともきっかけとなったという。各地で同じ志を持った仲間たちが途切れることなく紡いできた活動は突然、コロナ禍によって中止縮小を余儀なくされた。しかし、広島原爆資料館のツアーや追悼式にオンラインで参加するなど、時代に即した方法も積極的に取り入れる。戦後75年となり、語り部の高齢化が喫緊の課題だが、体験談を動画で収録する事業にも力を入れている。

 ○…20年前、海に沈む夕日と富士山が見える景色に惚れ込み、逗子に移り住んだ。「行ってらっしゃいと見送ったのが永遠の別れとなる。そんな戦争は二度と繰り返してはいけない」。何気ない毎日がかけがえのないものだと知っているからこそ、草の根運動を続けていくつもりだ。

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