新型コロナウイルスの感染拡大が続くなか、逗子葉山の寺社が初詣の対応に追われている。縁起物の頒布を年内から行う所もあり、関係者は「混雑を避けてお参りください」と呼び掛けている。
逗子市の延命寺では今年、除夜の鐘を住職と寺関係者のみでつくことを決めた。例年多くの市民が参加していたが、神田 宜優住職は「新型コロナウイルス感染症の収束の見通しが立たない為、『除夜の儀』として寺院関係者のみで梵鐘を百八突かせて頂き、皆様の除災招福をご祈念申し上げます」と話している。
逗子の鎮守・亀岡八幡宮では、大晦日の参拝者向けにお札を頒布しており、昨年は600人ほどが訪れたという。氏子会の副総代・奥野哲男さんは「今年はどうなるか見当もつかない。密にならないよう対策を講じるしかない」とし、大晦日の御神酒の提供をやめるほか、不特定多数が触れる鈴緒は柱の裏にしまった。神輿会や囃子会の会員が境内に立ち参拝者に対して距離を確保するなど「密」を避ける協力を呼びかけ。また、今月25日(金)から各種お守りの頒布を始める。
毎年、三が日だけで約3万人の参拝客が訪れる葉山町の総鎮守・森戸神社。今回は人員を通常の2倍に増やし、マスク着用や大声での会話を控えるよう呼び掛ける担当も配置する。守屋隆広祢宜は「地方へ帰省しない方が多く、住んでいる地域の神社にお参りされる方は増えるのでは」と話し、例年と変わらない人出を想定して準備にあたっているという。境内に手指消毒スプレーを設置するほか、鈴緒や手水舎の柄杓は撤去し、不特定多数の人が触れる場所を極力なくす。また今月20日から破魔矢や縁起物の頒布を開始する。守屋祢宜は「できる限りの準備をしていますので、混雑の回避にご協力ください」と呼び掛けている。
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