東日本大震災の発生から10年となる3月11日(木)、逗子の市民団体が被災地に思いを寄せてもらおうと、今年も追悼ブースの設置準備に奔走している。同日夕方からは、学生団体による募金活動も実施予定だ。
震災直後から復興支援や追悼行事など、継続的な活動を行っている市民団体「3・11ALL=逗子Movement.Vol.10」。これまで、地形が逗子と酷似している陸前高田市で食堂を建設したり、メッセージ碑の建立や教育遊具などを寄贈してきたほか、積極的に現地を訪れて交流を深めている。
今年も、JR逗子駅前広場と東逗子のヨークマート前にブースを設置。記帳台や募金箱は置くが、今年は密を避けて献花は行わず、消毒液の設置など感染症対策を万全にしたうえで実施。地震発生時刻の午後2時46分には、1分間の黙とうを行う。寄せられた支援金は陸前高田市で海から高台への避難路をシンボルロードとして整備している「ハナミズキのみちの会」に寄託する。
昨年以来、実施が延期となっている陸前高田市へのスタディツアーは、同市での新型コロナ感染者が2月末時点で0人という状況を踏まえ、慎重に判断するという。また、団体として今後はハナミズキのみちの活動啓蒙支援や、交流人口の増加支援、逗子市内での有事への準備や行政・コミュニティとの連携をしていく方針だ。
代表の丸山広宣さんは「宅地整備が終わるなど、10年という節目のタイミングで町の復旧に向かう行政事業が完了したと聞いている。しかし、今もたくさんの人が震災被害に苦しんでいる。改めて、被災された方々に心を寄せる機会になれば」とした。
サイレント募金
また同日、震災発生後から逗子葉山の中高生が集まり、復興支援や地域防災活動を行っているボランティアグループ「3・11つなぐっぺし」が募金活動を行う。JR逗子駅前とマクドナルド前の駅前広場で午後5時から7時。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、声は出さない。密を避けて追悼してもらおうと、協力者にはにはロウソクを渡すという。
集まった募金は、5月に実施する予定の福島県支援学生ボランティアバスツアーの費用に充てられる。
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