星座にまつわるエトセトラ 「月」
先日の皆既月食、逗子の観察会場の月は雲の向こう側でした。少しでも雲の隙間があれば、という思いと月と地球と太陽が一直線に並んでいることを感じるように空を見上げていました。
その月は、地球から少しずつ離れています。誕生した頃は地球から2万4千Kmの距離がありましたが、今では約38万Kmの距離になりました。その原因は地球の自転が遅くなるから。月による潮汐力が海底と海水に摩擦を生じ、それによるエネルギー損失が理由です。床で回っているコマは、摩擦によって回転が遅くなりますよね。地球の自転が遅くなると「角運動保存の法則」に則って月の公転速度が速まり、軌道が膨らみ地球から離れます。回転中のフィギュアスケート選手が腕を広げると回転速度が落ちるイメージです。1年で約3・8cm遠くなる月。どんな思いで見上げますか?
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