強豪として知られる県立逗子高校陸上部の生徒2人が秋の新人戦で好成績を残し、関東大会へ出場する。2人は統廃合される同校の最後の代。来年のインターハイを見据え、「最後の夏の大会につながるよう、全力を出し切りたい」と意気込んでいる。
横浜市三ツ沢公園陸上競技場で先月、開催された神奈川県高校新人陸上競技大会。男子100mに出場した石川尚央さん(2年)と、5千m競歩の小杉ひかりさん(2年)がともに決勝で2位となり、関東大会への切符を手にした。
石川さんは中学から陸上部に入った。逗子高ではハードル選手として練習を積んでいたが、股関節のケガに悩まされた。治療に専念したのをきっかけに、今春から100mに転向するとめきめきと実力を付け、「しっかりと走り込みができるようになり、仲間からアドバイスをもらいながら、自分の走りをものにすることができた」と笑顔で語る。
県大会決勝では、自己ベストの10秒64をマーク。全国大会でも入賞を狙えるタイムをたたき出した。顧問は「チーム全員が驚くほどの急成長。ただ、もともとそれだけの伸びしろはあった。ここから上を目指してほしい」と語る。石川さんは「県大会では1位と0・01秒差で及ばず悔しい思いをした。リベンジするつもりで関東に臨みたい」と意気込んでいる。
小杉さんは中学から中長距離を走り始め、入部後も1500mや3千mの選手として練習していた。今年6月に、周囲の勧めもあり競歩に挑戦。持ち前の粘り強さと練習熱心な姿勢で、一気に県内トップレベルまで成長。県大会では自己ベストを更新した。
競歩は「常に左右どちらかの足が地面から離れないように歩く」「着地した足は体の真下に来るまで膝を曲げず、まっすぐ伸ばしておく」というルールがあり、違反すると失格になる。スピードだけではなく、スマホで動画を撮影してフォームをチェックするなど調整に励んだ。県大会で後塵を拝した1位の選手は全国トップクラスの実力を持ち、4分ほど離された。「関東での経験を糧に、来年にはこの4分差をなくしたい」と力強く語った。関東大会は10月23日(土)と24日(日)、茨城県で開催される。
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