星座にまつわるエトセトラ 「DART計画」
「地球に衝突しそうな小惑星にロケットを飛ばして、軌道を変える」。まるで映画の様なDART計画があります。今回は実験ですが、ターゲットは地球近傍天体「ディディモス」を周回する衛星で、直径160mの「ディモーフォス」。地球近傍天体とは、地球から約4800万キロ以内の軌道を通過する小惑星や彗星で、地球に衝突すれば壊滅的な被害をもたらす恐れがあります。
DARTは時速約2万4000キロの速度でディモーフォスに衝突するのですが、その速度の変化は1%。それでも、数分の変化はあるようです。地球上の望遠鏡を使って観測し、衝突の様子は一緒に打上げられる小型衛星で記録されるので、見てみたいですね。人類が太陽系の天体の力学を測定可能な形で変化させる初の試みは11月23日に打ち上げ、22年9月に小惑星軌道を変更する実験を予定しています。
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