星座にまつわるエトセトラ 「満天星」
小さな白い釣り鐘状の花をたくさんつける「ドウダンツツジ」。漢字で書くと「灯台躑躅」や「満天星」。ドウダンは「灯台」を語源としている説が有力です。でも、皆さんが想像する灯台ではなく昔、宮中の夜の行事に使用された、3本の丸棒をひもで結び、上下を開いて立て、上に油皿を置いて火を灯すもの。その脚がドウダンツツジの枝分かれの様子に似ているからだそうです。
「満天星」は中国名をそのまま当てています。昔、道教の神様が霊薬を練っていた時、玉盤の霊水を誤ってこぼしてしまいました。霊水はある木の上に降りそそぎ、細い枝先へと流れ、不思議な事にしたたり落ちることなくそこに留まり壺状の玉になって一斉に輝きを放ちました。それがまるで満天の星のように見えたそうです。ドウダンツツジの花を見かけたら、満天の星空を想像してみてください。
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