中小企業診断士で、はやま里づくりクラブを主宰する 増田 竜雄さん 葉山町在住 54歳
持続可能なつながりづくり
○…国連が定める持続可能な開発目標(SDGs)を自分の住む地域に置き換え、親子で学ぶ「はやま里づくりクラブ」を主宰する。活動は2年目となり、参加者の輪が広がり続けている。「子どもたちに、自分達の行動が社会を変えていく感覚や気づきを得てもらえたら」
○…東京都出身。自然豊かな場所で子育てをしようと、2009年に葉山に移住し、自身は海外赴任を経て11年から住み始めた。転機となったのはコロナ禍で在宅勤務となったこと。「それまで10年間はいわゆる『葉山都民』で、地域のつながりもなかった。堀内の古民家・平野邸のイベントで同じような境遇の人と出会い、活動を発案した」と当時を振り返る。
○…葉山牛を育てる畜産家や漁師、植物や竹を暮らしに活用する専門家など、葉山の自然とともに暮らす多彩な事業者たちを講師に招いている。大切にしているのは体感と共感。身近な実践者の話を直接聞き、そのフィールドでワークショップをする。自ら問いを立て、自分なりの答えを探求する過程で深い学びを得ることを目指す。「企画する私たちも毎回、たくさんの気づきと学びがある。講師の皆さんも子どもたちの素直な意見や質問、疑問が新鮮と言ってくれてうれしい」と笑顔で語る。一方的な知識の詰め込みではなく、理想とする双方向のコミュニケーションと主体的な学びの循環に手ごたえを感じている。
○…クラブをきっかけに、現在は葉山まちづくり協会の監事も務めている。「かつての自分のように地域に溶け込む機会がない人たちの受け皿にもなれたら」。葉山で育った子どもたちが外の世界へ羽ばたいたとき、つながり続けることができるふるさとを目指して活動を続ける。
|
<PR>
|
|
|
|
|
|