重い心臓病を患う葉山町の女の子・森木花ちゃんを救おうと、募金活動を行っていた「きかちゃんを救う会」(前島麻子代表)は10月1日、募金金額が目標の3億5千万円に到達したと発表した。6月末から約3カ月での達成となった。渡航日が決まり次第、両親や救う会が記者会見を開く予定という。
すでに、アメリカ・コロンビア大学病院へデポジットを送金。渡航準備を進めており、10月中旬から下旬の出発を目指している。現地でドナーが見つかるまでの待機期間を経て移植手術を受け、約半年の術後経過観察後に帰国となる。
コロナに負けず
今年6月末から始まった募金活動は新型コロナウイルスが猛威を振るう中で行われた。緊急事態宣言の発令に伴い、有志が企画していたチャリティーコンサートは中止に。街頭活動も人数を絞って実施するなど、感染対策に配慮しながら呼びかけを行った。
逗子葉山の商店街や施設、団体が応援に加わり、募金箱を設置。父・賢吾さんの出身地である長崎県でも募金活動やチャリティーイベントが開かれるなど、支援の輪が広がっていた。
賢吾さんと母・理恵子さんは「日々ご尽力いただいたボランティアのみなさま、SNS・お手紙でありがたいお言葉、励ましのお言葉をくださったみなさま、本当に本当にありがとうございます。お一人お一人の思いが集まり、この想像を絶する大きな金額に到達させていただくことができました。アメリカでも最善の治療が受けられるよう、準備を整えて参ります。これからも木花を思っていただければ幸せです」とコメント。
救う会は「たくさんの皆さまの想いに心より深く感謝します」とし、「ここからが本番です。救う会はきかちゃんが元気におうちで過ごす日まで活動を続けてまいります」と決意を新たにしている。最新情報はホームページ【URL】https://www.think-about-kika.com/
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