7月6日に開かれる逗子創業セミナーでモデレーターを務める 岸田 朋子さん 逗子市逗子在住 35歳
キャリア通じ生き方深める
○…「誰もが自分らしく、仕事と子育てを両立できる社会を目指して地域に新しい働き方を創造・提案する」-。出産と育児をきっかけに自らの働き方を見直し、会社員時代の同期と立ち上げた市民団体「うみのあお そらのあお」の活動テーマだ。フリーランスや起業など働き方が多様化するなか、待機児童や会社の制度など現実的な環境はまだまだ整っていない。「だからこそ、自分のキャリアをしっかりと見つめ考えることが大切。そうすれば、より良い方向が見えてくる」
○…兵庫県出身。大学卒業後、リクルートに入社し営業や編集の仕事に携わった。転機となったのは長女の出産。自宅のある逗子から都内にある職場への通勤時間が往復3時間半で、仕事と家庭、育児のバランスに悩んだことだった。
○…退職後、長女の1歳の誕生日にプレゼントした手作り絵本をヒントに2013年、カスタム絵本ショップ「iicoto」を立ち上げ。物語の主人公を自分の子どもの名前に置き換えることができる仕様が評判を呼び、県の「なでしこブランド」にも選ばれた。ただ、創業当時は相当悩んだそうで、「働き方を変えたい気持ちはあったが、実際どうすれば良いかわからないことばかり。夫との話し合いはもちろん、利益ができるか計算するなど手探りで準備を進めました」と振り返る。
○…現在はフリーランスのウェブデザイナーとしても働くなど、自ら多様な働き方を実践している。「うみのあお そらのあお」の活動はライフワークと位置付け講座などを行ってきた。「キャリアについての思い込みや情報不足などで悩んでいる人も多い。自分がこれまで経験したことや得た知識を提供し、より良い選択ができるようになれば」と笑顔で語った。
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