葉山町はこのほど、来年1月に増設を目指している地域包括支援センターを社会福祉法人百鷗に委託すると発表した。きめ細かい高齢者支援の体制を作り、地域福祉の充実を目指したい考え。
町では現在、社会福祉法人葉山町社会福祉協議会(堀内)が地域包括支援センターを運営し、町内全域を対象に業務を行ってきたが、高齢化が進み今後もその傾向は続くことが見込まれる。
町は2カ所目となる同センターの設置を決め、プロポーザルを実施。その結果、社会福祉法人百鷗が選ばれた。
1月からは同協議会が堀内と長柄、社会福祉法人百鷗が木古庭、上山口、一色を担当。それぞれのエリアでよりきめ細かい支援体制を築き、エリア間の情報共有や連携を深めたい考え。
町は今年度の9月補正予算で同センター整備に対する補助113万円を計上。県からの地域医療介護総合確保基金事業費補助金があてられる。
対策急務
地域包括支援センターは2006年、介護保険法の改正に伴い創設された。高齢化が進む中、年齢を重ねても住み慣れた地域で自分らしく暮らすために、様々なサービスを受けられるよう、市町村が設置する。
高齢者やその家族に対し、介護・福祉・医療の専門職が常駐し、「介護」や「医療」「予防」などのサービスを一体的に提供する機関だ。
国立社会保障・人口問題研究所は今年3月、地域別将来人口推計を発表した。これによると、2045年の町の高齢化率は43・2%にのぼり、県全体の予測高齢化率35・2%を大きく上回っており、対策は急務だ。
同センターは介護保険に該当しない人の相談や健康教室などの開催をする介護予防ケアマネジメント事業、問題に応じて適切な関係機関につなげる総合相談・支援事業、成年後見制度の利用などを支援する権利擁護事業などを実施している。「介護に関する問題でどこへ相談すればよいかわからないときは、まずご連絡を」と呼び掛けている。
問い合わせは同センター【電話】046・877・5324へ。
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