起業家で逗子葉山ベンチャー協会を立ち上げた 中西 豪さん 逗子市桜山在住 36歳
挑戦者の背中押したい
○…10月14日、発起人の1人として「逗子葉山ベンチャー協会」を立ち上げた。住んでいる街で働けるよう、会員同士の交流やサポートはもちろん、将来的には仕事の受注なども視野に入れる。会長職は設けず会費もゼロ。フラットな関係の代わりに名前だけではない実務家集団を目指す。
○…奈良県奈良市生まれ。子どもの頃は祖母の家に隣接した古墳や平城京跡が遊び場だった。東大寺など世界に誇る建物を見ているうちに、建築に興味を持つように。大学で建築を、大学院では都市計画を学んで不動産会社に就職。都心の再開発事業に携わってきた。28歳の時に逗子へ。逗子海岸映画祭に参加したことがきっかけだった。「こんなに面白いことができる街なのかと感動した。漠然としたイメージしかなかったけど、住んでみるととても心地良かった」と笑顔で振り返る。
○…その後、結婚を経て昨年、独立。株式会社リブランディングを立ち上げ、先月にはタイムシェアオフィス&バー「Doer」をオープンした。昼間はシェアオフィス、夜はバーになるユニークな仕組みで、すでに多くの利用者が登録している。「これから人口が減り、建物も余る時代。ユーザーだけでなく持ち主のためにも、“シェア”することが必要になってくる」と現場で培った経験を生かしている。
○…「10年間は修業のつもりで会社勤めしていたが、今思えばもっと早く起業すれば良かった」と苦笑い。そんな人たちの背中を押そうと実行する人という意味の「Doer」と名付けた。「逗子葉山には特技を持っている人がたくさんいる。力を合わせれば、自分の生活はもちろん、街も良くなっていくはず」。自分が愛する街で遊び、働き、子育てをする。そんな生き方を追い求めていく。
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