平成30年度神奈川県広報コンクールで逗子市が広報紙部門(市部)と組み写真部門、葉山町が広報紙部門(町部)で最優秀作品に選ばれた。
財政難に負けず
広報紙部門で2年連続の受賞となった逗子市は、障害のある市民や専門家のインタビューをまとめた12月号「認め合い 共に暮らすまち」が選ばれた。丹念な取材や行政からの情報提供、優しい色使いなどが評価された。
初受賞となった組み写真部門では、2月号「小坪の海から食卓へ」が選出。アカモクをより広く知ってもらおうと、海の中に生息している姿から漁や調理、子どもたちが食べている様子を収めてストーリー性を持たせた。
市企画課広聴広報係=写真上=では、市の財政対策を受けて昨年8月から業者に委託していたデザインや編集業務を全て自分たちで行っており、人件費を除いた広報1号当たりの費用を半減。同課の稲井麻美さんは「レイアウトなど難しい作業は多いが、雑誌を参考するなど工夫している。賞をいただけて昨年以上に嬉しい」と笑顔で語った。
取材通じて学び
通算4回目の最優秀賞に輝いた葉山町。選出された12月号では「いつまでもこの町で 笑って暮らそう」というテーマで認知症を取り上げた。
高齢化率が30%を超えるなか、認知症になっても自分らしく暮らしている町民や家族、それを支える地域の取り組みなどを、笑顔があふれる写真とともに紹介。「発見チェック」といった実用的な情報も盛り込んだ点が評価された。
政策財政部政策課秘書広報係=同左=の宮崎愛子さんはこの号を作るにあたり2カ月前から準備を開始。介護事業所に通い詰めるなど取材を進めた。「葉山では認知症になっても笑顔で過ごしている人がたくさんいること知り、伝えたいと思った。これからも面白くてためになる情報を提供していきたい」と話していた。
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