葉山町議会第48代議長を務める 待寺 真司さん 葉山町在住 56歳
安全安心な葉山を後世に
○…葉山町議会第48代議長に就任し2カ月がたった。議長席から初めて臨んだ定例会を振り返り「今までのように質問や意見を言えないのがこれほどつらいとは」と苦笑いするが、「自由闊達な意見を交わす議会運営は民主主義の根幹。円滑な進行に全力を尽くしたい」と重責に襟を正す。
○…葉山で生まれ育った。「昔は畑や田んぼがたくさんあって、海山とともに遊び場だった」。都内の大学を出てサラリーマンを経験。30代に入り、食品販売会社を立ち上げた。ちょうど、政治の世界に興味を持ったのもこの時だ。「前逗子市長の平井さんや近藤県議が議員になって活躍し始めたころ。紹介を受けて話すようになり、彼らの政治やまちづくりへの熱い思いに刺激を受けた」という。
○…これまでの議員生活で、特に大きな出来事に東日本大震災をあげる。発生直後から、知人が暮らす岩手県大槌町で復興支援に尽力。10数回にわたり現地を訪れた。この時経験し、考え学んだことは議員活動の大きなテーマとなっており、「議会でも一番防災・減災に取り組んできた自負はある」と語る。任期中に取り組みたい事案のひとつに議会BCP(事業継続計画)の策定を掲げる。「議会が災害被害を受けた時、いち早く機能回復するにはどうすればいいのか。同僚議員や町とともに詰めたい」。緊急時こそ、町民の負託を受けた責務を果たそうとする覚悟がにじむ。
○…3人の娘は独立し、現在は母と妻、高校生の息子との4人暮らし。「葉山の風景は大分変わったが、住んでいて心が落ち着く空気は流れ続けている。コロナや災害に限らず、その根幹となる町民が安全で安心して暮らせる町づくりに寄与する議会でありたい」とした。
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