沿岸の海藻がなくなる「磯焼け」が進む葉山町の海域で、藻場の保全・再生活動を行っている葉山アマモ協議会。9月11日には綿や自然分解性素材でできた袋「スポアバック」にカジメの「種」のもととなる「子嚢斑」を形成した葉片を入れ、名島沖(水深9〜15m)に設置した。ここはアイゴなどの食害魚によってカジメが消滅し、回復が見込めない「磯焼けポイント」。遊走子と呼ばれるカジメの胞子が放出され、海藻再生に寄与することが期待される。10月にはバックを回収し、モニタリングを行うという。
協議会では持続的な沿岸漁業や環境教育・啓発を目的に、葉山町漁業協同組合や地元ダイバー、自然再生の専門家らが協働して活動している。海藻の採取やウニの駆除に際しては、神奈川県の許可を得ている。
協議会の山木克則さんは「海の環境が変化して少しずつ生態系が変わりつつある。今回のような海藻増殖の積極的な取り組みは、藻場を維持していくために重要」とし、参加したダイバーは「改めて海の環境や保全に関心を持った。今後も参加したい」と話していた。
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