【高齢福祉について】
湘南大庭地区では特別養護老人ホームの建設が進んでいるが、今後の高齢化率増加に伴う新たな施設建設などの計画は。
湘南大庭地区の特別養護老人ホームの建設工事は、順調に進んでおり、今年の4月には100人の定員でオープンする予定になっている。既に入所申込みの受付も始まっており、4月のオープン時に入所を希望される場合には、1月31日が締め切りとなっているので、早めに手続きをとっていただきたい。
今後の特別養護老人ホームの整備については、できれば13全ての地区に整備されていることが望ましいと考えている。そのような中で、現在は、施設が整備されていない長後地区、辻堂地区において、それぞれ来年の4月にオープンできるよう整備計画が進んでいる。
また鵠沼地区についても、できる限り早期に整備ができるよう取り組みを進めていきたいと考えている。なお長後地区にできる施設は、140人の定員で非常に大きな施設となっており、辻堂地区の施設については40人の定員と、少し小さい規模の施設となっている。どちらの施設も、入所の申込みの開始時期などはまだ決まっていないが、改めてお知らせしていきたい。
いずれにしても、1300人を超える入所待機者の解消に向けて、今後とも施設の整備に取り組んでいきたいと考えている。
【保育について】
共稼ぎ世帯の増加や女性の社会進出など、さらなる待機児増加が懸念されるが、来年度の2園新規開設で解消につながるか、また新たな開設の予定は。
藤沢市では、平成20年4月には国基準の待機児童数は38人だったが、平成21年4月には144人、そして昨年の4月には287人と、2年前に比べて7倍強に急増している。
本市ではこうした状況を少しでも解消するために、平成21年度に急遽計画を前倒しし、9月議会で、藤沢駅南口と湘南台駅東口にそれぞれ60人定員の法人による認可保育所建設のための建設経費を計上。平成22年4月に開設した。また、今年度は湘南C―X(シークロス)内に定員200人、善行団地西側に定員140人の法人による認可保育所の建設を進めている。
さらに既存の法人立保育所の分園の設置や増設も進めており、2カ所で101人の定員増を見込んでいる。新設保育所の定員拡大と合わせると、今年4月には441人の定員拡大を図ることで、待機児童の解消に努めていく。
平成23年度以降の取り組みについては、国で進めている「子ども・子育て新システム」において、幼保一体化など保育制度そのものを見直す内容が示されていることから、今後の動向をみながら、施設の整備や子育てに関する費用の負担軽減を検討していく。
現時点では、平成23年度での新たな認可保育所の建設予定はないが、今後の待機児童解消の取り組みは、施設の整備には公民連携による手法を活用することや、地域力・市民力を活用した地域レベルでの新たな整備方法なども検討する必要があると考えている。
【市民病院について】
1.藤沢市民病院再整備について今後の方向性は?
2.地域の基幹病院として、救急外来など負担も多くなってきているようだが、病診連携の推進などにより業務負担の分散化等の対策も必要なのではないか。
1.開院から40年を迎える市民病院の再整備のあり方については、外部委員を含めた「市民病院再整備・経営検討委員会」で検討いただき、昨年10月21日に答申をいただいたところだ。
答申の内容は、【1】現在の敷地内での改築が最も効率的である。【2】具体的な改築案として、新たな東館を建設し、現在の東館機能全てを移設する。【3】東館改築工事と併せてエネルギー施設の改修を行うなどとなっている。
この答申を受け、市としても、できる限り速やかに整備を行う必要があるものと考え、平成27年度中の供用開始を目指し、取り組みを進めていく。
2.市民病院は、地域医療支援病院や地域がん診療連携拠点病院として、地域医療の向上に大きな役割を果たしてきた。また、救命救急センターや小児救急医療など、市民の皆さんが24時間365日安心・安全に暮らせるよう救急医療の充実にも努めてきている。
今後、高齢社会の本格化をはじめとする医療を取り巻く環境の変化に伴い、地域における医療供給体制についても、これに対応するものが求められることが想定される。このため、市民病院についても、地域医療機関や辻堂地区に移転予定の茅ヶ崎徳洲会病院等とも連携を図るとともに役割分担を明確にし、地域の基幹病院として、また公立病院として求められる医療サービスの提供に努めていく。
市民病院の再整備15年度供用開始目指す
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