外国人を含む65歳以上の一人暮らしの市民、いわゆる独居高齢者の数が藤沢市内でも徐々に増えている。09年1月に8855人だったものが、10年は9375人、今年1月の集計では9767人になった(集計はそれぞれ1月1日)。
市内を13に分けた地区のうち、今年の調査で最も独居者が多かったのは鵠沼地区で1671人、次いで藤沢地区の1360人、辻堂地区の1107人と続く。一方、少ないのは遠藤地区の361人、片瀬地区の369人、御所見地区の409人。
増加の原因については、未婚・離婚率の上昇、配偶者の死別後子どもと同居しない、などが一般的に言われている。
藤沢市では、民生委員・児童委員らの戸別訪問を通じて、独居高齢者の人数や状況の把握を行っている。寝たきりの高齢者の数も調査しており、独居で寝たきりの高齢者も、数人いるという。
市では、こうした高齢者を対象にいくつかのサービスを用意している。年間約7000万円かけ、国、県からの補助を受けず、市単独で実施している緊急通報サービスもその一つだ。
おおむね70歳以上の独り暮らしの高齢者で、慢性疾患を抱える人を対象に、電話回線を利用した緊急通報装置を無料で設置し、市内9カ所の受信センターがもしもの場合に備える。
また、約4100万円をかけ食事で不安のある人には昼食と安否確認をセットにした給食サービスを実施。昨年度で501人が利用した。国全体の動きとあわせ、民生委員・児童委員の数も昨年12月1日に35人増し493人にした。
藤沢市高齢福祉課では、増える独居高齢者に「民生委員を通じて高齢者の見守りをしているが、民生委員と他のボランティア、例えば老人クラブとのネットワーク化が課題」とし、「個人情報の壁はあるが、ボランティア同士の横のつながりを強めていきたい」、と話している。
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