東日本大震災で湘南鎌倉学区に転入学した高校生の交流会が14日、藤沢総合高校で開催された。
企画したのは、同校で専門教育指導補助員として勤務する折原正秀さん。折原さんは高校まで福島県双葉町で過ごした。今年3月に東海大学を卒業後、家業を継ぐため戻る予定だったが、震災と原子力発電所事故のため、同校で勤務している。
「震災からしばらくは何も考えられなかった」と話す折原さん。しかし同校にも福島県から2人が転入学してきたこともあり、「何かできることを」と企画した。「大学で神奈川に出てきたとき、不安なことばかりだった。震災で急きょこちらに来た生徒は、なおさら不安なはず。少しでも解消してあげたい」と話す。
当日は3人が参加。生徒たちは、同じ境遇の仲間がいることに安心した表情を浮かべ、「自分たちはしてもらうばかり。何か感謝の気持ちを伝えたい」と話していたという。会は夢を諦めないで持ち続けようとの思いを込めて「SDC♡―願いをかなえる人」と名づけられた。
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