藤沢市民病院再整備事業 来年度から建て替え 今年度中に事業者を決定 建設費は約100億円
再整備に向けた取り組みを進めてきた藤沢市民病院はこのほど、来年度から新棟の建設や解体工事などを進めていく方針を明らかにした。工事の完了は2017年度を予定。建設費は100億円以内を見込んでいる。
藤沢市民病院の東館は1971(昭和46)年に建設。老朽化が進み、耐震強度が基準に満たないことなどから、昨年4月に「市民病院再整備・経営検討委員会」を設置し、検討を進めてきた。昨年12月議会で市としての方針を報告、今年の6月議会でも取り組み状況について厚生環境常任委員会に報告している。
現段階の計画では、まず看護師宿舎と平面駐車場を来年の5月以降に解体、現在の東館北側にある管理棟や病歴棟機能を宿舎跡などに移動し解体、新棟(病棟)を建設する。その後、現在の東館の機能を新棟に移し、東館を解体、外来棟を建設する。
工事は2期に分けて進められ、1期工事として新病棟を建設、2015年度中の共用開始を目指している。2期工事の外来棟の建設、外溝整備などを終え、工事の完了は2017年度を予定しているという。あわせて西館や、エネルギー施設の改修も行う。
新棟は免震構造
再整備の実施に向けて5つの柱を設定。【1】より質の高い医療として▼がん診療連携拠点病院としての機能向上を図る▼救急ワークステーションの設置検討など救急医療機能の強化、【2】患者満足度の高い医療の提供として▼コンビニ、カフェ、患者図書室などの整備、【3】地域に開かれた病院、【4】災害に強い病院として、▼軟弱地盤対策の実施▼新棟を免震構造とした整備を行う、【5】環境に優しい病院として、省エネルギー設備の積極的導入、などを掲げている。
7月中に基本構想の策定や募集要項、要求水準書を作成し、設計施工一括発注による公募型プロポーザルで事業者を選定する。9月議会で補正予算案として再整備事業にかかる債務負担行為の設定を提案、今年度中に事業者の決定を行い、来年5月には契約を締結する予定。
100億円以内とする建設費は全額を企業債でまかない、30年での償還を予定しているという。
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