インターハイに出場する県立大和南高校女子バレー部キャプテン 中丸 千晶さん 亀井野在住 17歳
「気持ち」で拾う
○…「背も高くないし、力も無い。ジャンプもそこそこの、何の取り柄も無いキャプテンなんです」と目線を落とすが、2年からインターハイ常連チームのレギュラーを張り、今大会でも1番を着ける。アザだらけの手足が努力の証だ。レギュラーポジションはレフトだが点取り屋ではなく、気持ちで拾うレシーブにこだわりをみせる。「飛びついてでもボールを落とさない。粘って勝つ」が信条。監督からの信頼も厚い。
○…亀井野小、六会中学校出身で、小さい頃は六会のねぶた祭りによく出かけた。バレーボール一家の次女に生まれ、3姉妹全員がバレーボーラー。姉は大和南でリベロを務めた。自身はその姉に憧れて、小1から始めた。あどけなさの残る少女も、インターハイ予選決勝戦で橘高校に負けたことを思い出し、「同じ神奈川県代表として、橘には負けたくない。まずはベスト4」と静かに闘志を燃やしている。好きな選手は「ニッポンの元気印」こと高橋みゆき選手。「ポジションも背もほとんど一緒。見習いたい」。
○…趣味は音楽鑑賞。試合前は、世界中を渡り歩いたアーティスト「ナオト・インティライミ」がお気に入り。「あとはやっぱ、寝ることですよね」。夜7時過ぎまで練習をすることも多く、帰ったら「バタンキュー」だ。将来の夢は、まだ考えていないという。ただ、沖縄でチームメイトとプレイしたビーチバレーが忘れられないらしく、「いつかは砂浜のコートに立ってみたい。まずは大学に進んで、色々な世界を見たいです」とはにかむ。
○…自身にとって3度目、プレイヤーとしては2度目で最後のインターハイ。「キャプテンになって、自分を変えなきゃって思ってた。声を出して、周りを見て、完全燃焼したいです」。ほんわかキャプテンはこの夏も「なでしこ」に負けない大和南魂で、ボールを繋ぐ。
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3月29日