カナガワミュージックサミット2011に湘南地区代表として出演する「夕夏」こと 小林夕夏(ゆか)さん 鵠沼桜が岡在住 21歳
大好きな歌に想い込め
○…「客席との一体感を思い切り楽しみたいですね」。初の屋外ステージとなる「カナガワミュージックサミット2011」出演への抱負を語る。湘南海岸の夕暮れを描いたバラード「茜色」や、遊園地からの帰り道の幸福感と寂しさを歌った「夢の帰り道」など、等身大の言葉を歌に乗せる。
○…鵠洋小、鵠沼中、大船高と藤沢・湘南育ち。現在は昭和音大の声楽学科ポピュラー音楽コースで学ぶ3年生だ。「小さい頃から歌うことが大好きだったけど、SPEEDを見た時に『これだ!』って。歌も上手いし踊りもすごいし」と力がこもる。高校ではダンス部で汗を流した。「部長だったんですけど、身体が硬くて」と苦笑い。「目線の置き方やステージ上の仕草だったり、今でもダンスの経験が生きてますよ」。
○…小学6年生の時に2002年のふじさわ市民ミュージカル「ふしぎの国の5人のアリス」に主役・アリス役として出演。人前で自分を表現することの楽しみを味わった。3月から練習が始まって、8月末の本番までアリス一色の生活。「体調管理も大変だったし、家族の協力にも支えられて」と懐かしむ。「終わった後は1週間くらい抜け殻でした。苦労した分、充実感もすごかった」。かけがえのない思い出はいつまでも褪せない宝物となっている。
○…好きな曲はKUWATA BANDの「スキップ・ビート」。藤沢駅南口のライブハウスCLUB TOP,Sで行った自身の初ライブで披露した思い出の曲でもある。「言葉の響きで遊んでいるのが面白いですよね。自分ももっと遊び心のある詞を書けたら」と目を輝かせる。「自分の歌がたくさんの人に届いたら、こんなに嬉しいことはないです。応援してくれる人たちへの感謝も込めてステージに立ちたい」と、夢を歌うように語る人懐こい笑顔は、前を見据えていた。