藤沢市では10月1日(土)から、大腸がん検診が無料で受けられるようになる。国のがん検診推進事業の一環で、乳がん、子宮頸がんと同様、無料クーポン券を配布する。藤沢市では40、45、50、55、60歳(今年4月1日時点)の対象者約1万7500人に、9月下旬から郵送で通知する予定。
大腸がん検診の無料クーポン券配布は、国の補助事業として行われ、藤沢市は6月の補正予算で1274万5000円を計上。対象者が6月から実施している同検診をすでに受診している場合、600円の受診費用の還付も受け付ける。
また、10月1日から肝炎ウイルス検診も対象者(40歳以上・以降5歳刻み)が無料で受けられるようになる。実施期間は大腸がん検診、肝炎ウイルス検診とも来年3月31日(土)まで。
市が昨年度初めて実施した前立腺がん検診は、対象となる50歳以上の男性の約18%にあたる1万3105人が受診。また今年度は口腔がん検診の検診回数を昨年度の2回から3回、150人に拡大している。
藤沢市地域保健課によると、藤沢市のがん検診の受診率は横ばい状態で、肺がんと大腸がんは50%前後と比較的高いが、胃がんは9・4%、子宮がんは27・3%、乳がんは16・5%(いずれも09年度)と、国が目標とする受診率50%には程遠い。市は10月23日(日)に秩父宮記念体育館で開催される「ふじさわ健康メッセ2011」で乳がんモデルの触診体験など、啓発に努めていく。同課は「一度もがん検診を受けたことがない人はぜひ受けてほしい。肺がんなど進行性が早いといわれるがんもあるので、毎年受けて」と受診を呼びかけている。
09年度の人口動態調査によると、藤沢市のがんによる死亡者数は928人。胃がんが128人、大腸がんが95人、肺がんが193人、乳がんが41人、子宮がんが16人、前立腺がんが28人だった。
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>