こんがりと日焼けした肌からこぼれる白い歯―まさに「ライフセーバー」という肩書きがぴったりだ。
ライフセーバーを始めたのは1970(昭和45)年、大学1年のとき。所属していた空手道部の先輩に誘われ、「半ば無理矢理やらされたよ」と始めた海の監視員のアルバイトがきっかけだった。大学4年のときに指導員の資格を取得、この41年間、海は切っても切れない存在となった。
「何よりも海が好き」と目を輝かせながら話す表情が印象的。報酬もなくボランティアのライフセーバーをここまで続けられた理由は、「海が好き」の一言に尽きる。ただ、「海の事故が起きれば『減らさなきゃ』という使命感に駆られる一方、救助したときの満足感はたまらない」と話す。
現在は、神奈川県ライフセービング連盟の顧問を務めるほか、サーフ90藤沢ライフセービングクラブに所属する。サーフ90では、鵠沼海岸のサーフビレッジを拠点に、海岸での救護や救助、警備活動を行っている。
今後の目標は「日本にプロのライフガードを作ること」だという。「研修でカリフォルニアに行ったとき、道具もそろっていて徹底しているのに驚いた。日本でもプロのシステムを作りたいと思った」と肌で感じたという。
「今はなかなか時間が取れないけど、時間ができたら健康維持のためにも身体を鍛えたい。水難事故撲滅に努めていきたい」と、今後もライフセーバーとして湘南の海を見守っていく。
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