藤沢市本庁舎 節電効果は1600万円 ピークカット30%を達成
藤沢市が今夏実施した「Fujisawa─30%節電アクション」。7、8月ともに目標としていたピーク時の30%以上節電を達成、約1600万円の電気料金削減につながったことがこのほど分かった。7月は昨年比で41%、8月は37%の削減となった。
国は7月から先月9日まで「電気事業法第27条に基づく電気の使用制限」を発令。契約電力500kw以上の大口契約先に、昨夏の最も電力を消費した時間帯に対して15%の削減義務を課していた。市役所本庁舎も対象となっていたが、さらに市は独自に30%の削減、743kwに目標を掲げていた。
市環境都市政策課は「国も定めているように使用電力量が多くなる時間帯にいかに使用量を抑えるかの『ピークカット』を実行することが重要だった。累計の数字はその積み重ねの結果」と話す。市では蛍光灯の間引き点灯、空調設備の間欠運転などにより30%の削減を目指すとしていた。また、今夏に本庁舎外に12の課と3団体が転出、その分の電力も抑えられる結果となった。
同課は「理論上は30%削減は可能だったが、ギリギリの計算だった。7月の気温が低く、昨年ほどの猛暑にならなかったことや、空調を調節することでエアコンを想定以上に効率よく使用することができたことも大きかった」という。
昨年度の電力ピークは8月31日の1時間あたり1061kw。今年は最も消費が多かった8月15日の午前8時から9時の1時間で見ても726kw。削減率で31・57%となっていた。
今年7月の使用電力量は累計で25万4616kwh。昨年7月の43万656kwhから41%の削減となった。8月は累計で27万5208kwhで、昨年の43万7280kwhから37%減った。2カ月の合計で電気料金は1600万円の削減につながった。
今後は暖房による電力消費の増大が予想されるが、同課では「暖房の使用は夕方から夜が中心。夏のように市庁舎で削減目標を設定するかは未定だが、無理のない範囲で照明の間引きなどは続けていく予定」とし、「市民への啓発を進めていくことが課題」とした。
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