「平和の灯モニュメント」のデザインで市長賞に選ばれた 張替(はりがえ)智恵さん 石川在住 20歳
平和への願い 永遠に
○…広島平和記念公園「平和の灯」から採火した火を核兵器廃絶と恒久平和の願いを込めて灯されている「平和の灯モニュメント」。平和のシンボルとして市民からデザインを公募し、1日に藤沢市役所新館の正面玄関横に設置された。応募総数128件の中から、市長賞に輝いたそのデザインは、ガス灯の周りを藍色の輪でつなぎ、海をイメージ。「インスピレーションで1日で描いた」と話す。藤沢高校(現藤沢清流高校)では美術部に所属していたが「今まで賞をとったことがなく、うれしかった」と微笑む。
○…「平和」との出会いは中学時代にさかのぼる。修学旅行で訪れた広島で語り部から「平和っていうのは小さな争いでも大きな争いでもなくなること」と聞いたのが印象に残ったという。高校2年のとき、藤沢市の長崎派遣事業に参加。「平和にかかわっていきたい」と2009年度、10年度は、同事業のサポートなどをする「平和の輪を広げる実行委員会」に入り、活動を続けてきた。
○…平和について学ぶ中で、これまでに感銘を受けたのは03年のドラマ「さとうきび畑の唄」や、長崎を舞台にした絵本「あの夏の日」など。絵本は「絵がすごくきれいで、平和について勉強したいならこの本がおすすめ。怖い場面ばかりを見ていると戦争=見たくないものになってしまう」。その一方で「まだまだ勉強不足」と感じることも。「海外の紛争やデモなどの背景、原因がよくわからない。説明できるぐらい知識を得て平和を広めていきたい」。
○…中学のころ、広島に行く前の事前学習でプリントに「今は純粋に『平和って大事』と思っていても、大人になると違う感情が出てきて変わってしまうのかな」と書いたと振り返るが、「変わらないものがあったのかな」。ゆるがない思いが平和をつなぐ。
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