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初期症状は微熱が続く、食欲が出ない、むせる… Q・肺炎について詳しく教えて? 検査・ワクチンで予防を 取材協力/湘南ホスピタル
昨年来、マイコプラズマ肺炎が流行している。肺炎は免疫力が低下していると罹りやすく、特に高齢者らにとっては悪化すれば死に至る病気の一つ。日本人の死因の第4位となっている。
今年83周年を迎える「湘南ホスピタル」の木原明子院長によると、肺炎は健康な人も、病気を患い免疫力が低下している人も罹るという。
代表的なものは、「肺炎球菌性肺炎」や前述の「マイコプラズマ肺炎」などで、その他多くの病原性が弱い菌でも、体内に入って肺炎を起こす可能性がある。
肺炎は、風邪や疲労時に罹りやすく、ぜんそくやCOPD(煙草が原因の慢性閉塞性肺疾患)など、肺の病気を患っている人は特に注意が必要だ。インフルエンザワクチンと同じように、肺炎球菌のワクチンもある。
藤沢市は、昨年8月から今年3月末まで「高齢者肺炎球菌ワクチン接種の助成」を開始。対象は藤沢市に住民登録または外国人登録があり、接種日の時点で75歳以上の人。1回の接種で5年以上の免疫が持続するといわれ、肺炎球菌感染症の約80%を予防できるとされている。
また、高齢者に多くみられるのは「誤嚥(ごえん)性肺炎」と呼ばれる肺炎。物を飲み込む機能が低下し、自分でも気付かないうちに唾液や食べ物などが、胃ではなく気管と肺に流れてしまう。
木原院長は「微熱が続く、食欲が出ない、むせるなどといった体の不調は、肺炎の可能性も」とし、「ある年齢を境にむせやすくなった人などは、まず肺のX線検査や、飲み込む機能を調べる検査を受けてほしい。機能に見合った食べ物や栄養の摂り方を選び、肺炎を予防できることも」と話す。
「まずは、患者の不安を解消することが医師の役目。些細な質問でも丁寧に答えて、地域の人に安心してもらいたい」と木原院長。地元の内科病院として、地域医療に尽力する湘南ホスピタルは「人を暖かく迎える医療」「地域の健康の守り手」「高齢者をささえる医療」「心を大切にする医療」を理念に掲げている。
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