藤沢市消防本部が5日にまとめた2011年の「救急の状況(速報値)」によると、昨年の救急出場件数が2万429件で、統計を取り始めた1954年以来、過去最多を記録、初めて2万件を超えたことがわかった。最も多かった昨年から505件増加。
救急出場の内訳は、急病が最も多く1万2927件。昨年と比べ424件増えた。次いで一般負傷は288件増加し、3091件。交通事故は27件減少し、1946件だった。
増加が最も目立った3月は1727件で、昨年から214件増加。同消防本部は、統計からの推測としながら、「東日本大震災や停電に伴うストレスなども潜在的な要因では」と話す。震災や計画停電が直接の要因となった救急は、交通事故や転倒など15件だった。
熱中症による搬送人数も過去最多の145人。「平年よりは暑かったが、一昨年ほどの猛暑ではなかった。『節電の夏』の影響も少なからずあったのでは」と同課は推察する。出場数全体でも7、8月の合計で一昨年から123件増えた。
「タクシー代わり」やめて
市内の救急車の1日あたりの平均出場件数は55・96件で、約25分に1回の割合で救急車が出場、市民21・6人に1人が利用した計算になる。119番にかかってくる電話の中には「今日は息子夫婦が仕事で不在なので病院まで連れて行ってほしい」、「通常に受診すると順番待ちが長くて待てないので早く診てもらいたい」、などの通報もあったという。同本部では「救急車は本当に必要なケースで呼んでもらいたい」と適正利用を呼びかけている。
一方で、重症者による出場要請も増加しており、適正利用も徐々に前進。「日頃の体調管理が病気予防には大切」と同本部は話した。
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