海老根靖典市長の任期満了に伴う藤沢市長選挙が2月5日(日)告示、12日に投開票が行われる。2月1日時点で3人が出馬を表明している。
正式に出馬を表明しているのは鈴木恒夫前神奈川県議会議員(61)、現職の海老根靖典市長(56)、三野由美子藤沢市議会議員(46)の三氏。【出馬表明順】
「みんなで創る藤沢の会」の鈴木氏は出馬にあたって、行政の透明性を高め、公正な市政を作ること、収支赤字を脱却し、財政の健全化を進めること、新しい市民参画の仕組み作りなどを挙げている。
現職の海老根氏は「もっと一生住み続けたいまち湘南藤沢」を掲げ、災害に強いまちづくり、市民サービス向上に向けた効率的な市政運営、健全な財政運営など、将来につなげるまちづくりの推進を目指す。
先月12日に出馬表明した三野氏は、市議会議員としてこれまでも訴えてきた二重行政、隠れ負債の解消、行政のコンプライアンス改善を柱とし、市の抱える問題の早期での軌道修正を訴える。
市長選の争点について鈴木氏は「市政への信頼回復と藤沢の未来像をどう示すか」とし、海老根氏は「藤沢市の将来ビジョン。それを実現するための財政運営や災害対策などの主要政策」としている。三野氏は「改革か継続か。今のままの藤沢でよいのか、新しい風が必要なのか。未来を選ぶのは有権者」とした。
「争点見えない」
各候補者ともに、特定の政党からの推薦などは受けない姿勢をとる見込み。こうした動きに対して藤沢市議会各会派でも市長選に向けた支援の動きが明らかになってきているが、混とんの様相を呈しているのが現状だ。
自由松風会の議員、日本共産党藤沢市議会議員団、アクティブ藤沢は鈴木氏支持、藤沢市公明党は海老根氏支持を打ち出している。
「市長選の争点が見えない」、「会派として個々の議員の判断に委ねたい」などの意見から民主・社民、ふじさわ自民党、みんなの党藤沢は自主投票となる。
市長選の候補者を巡る意見の違いで民主・社民ネットを離脱した神奈川ネットワーク運動・藤沢は「三氏とも支持しない方針」とし、さつき会は「会としての方向はこれから協議する」とした。
無所属5人の争いとなった2008年の市長選挙は04年の前回選挙を約5ポイント上回るものの36・25%と低調な結果に終わった。
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