宮城県の災害復興ボランティアグループ「TreeSeed」による講演会が10日、藤沢市立六会中学校(田中一次校長)で行われた。同グループは被災地、気仙沼の人々が立ち上げ、被災地の高齢者や仮設住宅住まいの人への支援活動などを行っている。
この講演会は同校2年生の総合平和学習の一環として開かれたもの。「平和の尊さを学び、仲間を尊重できる心を育て、発信していく力を養う」ことを目的としている。
講演会では同グループの及川良さんや小野寺大志さん、吉田朋子さんらが、被災現場の写真を使ったスライドショーや自身の体験談などを生徒たちに語った。
3人は、黒い洪水が街を襲い、火災が発生、避難時には命の危険を感じて車を乗り捨てたこと、家族の安否を心配したことなどの経験を語った。講演の中で及川さんは当時を思い出して言葉を詰まらせる場面もあり、生徒たちは真剣に話に聞き入っていた。斉藤卓磨代表は「被災地の現状を直接伝えることによって、生徒たちの防災教育に役立てて欲しい」と話した。
田中校長は「目の前で話を聞くことによって被災地の現状が生徒たちの心にしっかり伝わったと思う」と語った。
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