藤沢版 掲載号:2012年5月25日号
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4月に湘南工科大学附属高等学校の校長に就任した 幾田(いくた)信生(のぶお)さん 辻堂在住 59歳

「中庸」な博士の目で

 ○…「高校の3年間を、社会で自分の個性をどう生かすかを考える期間にしてもらえたら」と優しいまなざし。自由な校風の中でも生徒と向き合う教員の意識は高く、「いつも助けられています。何が生徒のためになるかを考えるのは難しいけど楽しい」と目を細める。

 ○…出身は大阪市。大阪府立大学大学院を卒業後、大阪市立工業研究所に入所した。専門は染料・染色をはじめ、カーボンファイバー、ガラス繊維など産業資材としての繊維。省エネルギーを目指したドライクリーニング廃溶剤回収法の開発に関する研究にも成果がある。「色をつけるか、強度など新しい特性を持たせるか、汚れを除くかの違いがあるだけで、根本的な技術は同じです」と朗らか。1995年に湘南工科大学の助教授、99年から教授を務めた。

 ○…今月21日の金環日食の時には「自然の驚異や素晴らしさを感じてほしい」と観察会を開催。時おり小雨も降るあいにくの天気だったが、雲の隙間から「金の輪」が覗くと生徒たちから歓声がおこった。「『見えて良かった』というだけでなく、そこから何を感じて考えるかが重要。論理性と感性を備えた人になってもらいたい」。

 ○…テニスと、「妻の影響で始めた」というスキーが趣味。「テニスは八部のコートで学生たちと毎週やってました。ラケットの材質も産業資材の進歩と共に変化してますよ」と工学博士の目を常に忘れない。「身近な物の材質などをいつも考えてしまうのは研究者の性ですかね。目線を変えると生活が楽しくなります」と笑う。好きな言葉は「中庸(ちゅうよう)」。「『核心、的を射ている』という意味。飛行機の翼は左右ともになくてはならないけど、一番の目的は胴体部分を運ぶことですよね。本質を見失わない目を持ち、生徒が豊かな人生を送れるよう見守りたい」と話した。
 

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