大規模災害時の近隣消防の連携強化を目的に先月29日、「集団災害セミナー」が湘南鎌倉総合病院で行われた。鎌倉・藤沢・茅ヶ崎・寒川・横須賀・三浦・逗子の7市町の消防関係者約100人が参加した。
「DMATと消防の活動について」をテーマに、藤沢市民病院救命救急センター長で厚生労働省DMAT検討委員の阿南英明医師と、会場の湘南鎌倉総合病院救急総合診療科部長の大淵尚医師が講演した。
阿南医師は、4月に起きた京都祇園の歩行者死傷事故や、5月の関越道バス事故などを例に挙げ、複数人の急患が発生する「局地災害」への対応の難しさを指摘。最初に事故現場に到着する救急隊員の対応について、治療の優先順位や医療機関への搬送手順など、最初の判断がとても重要と説明した。
大淵医師は、湘鎌病院で昨年、3回にわたり災害時想定の「机上訓練」を実施したことを紹介、治療優先順を明確にする「トレアージ」対応など、同病院の取り組みを説明した。災害時の消防・行政との連携強化に「合同訓練を今年度中に行いたい」と話した。
※DMAT…厚労省が実施する研修を受講した、災害発生時などに救急治療を行う専門医療チームのこと。
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
御所見でスマホ相談4月23日 |
|
|
|
|