市庁舎 2017年度の完成目指す 新館をのぞく5棟が建て替えに
藤沢市は8日、市庁舎の建て替えスケジュールを明らかにし、5年後の2017年度の新庁舎完成を目指すとした。新館以外の5棟を取り壊し、同じ敷地に新たな庁舎を建設する方針だ。
対象となる建物は、老朽化が進んでいる本館、東館をはじめ、同じ敷地内にある第一庁舎、第二庁舎、職員会館の計5棟。このうち、本館と東館は今年5月、耐震性を理由に民間のビルやテナントなどに機能を分散させ、現在は空になっている。残りの3棟も別棟として建設されてきたことから、機能の分散化などの課題が発生し、市民サービスの低下につながっていたという。
新庁舎は、現在その5棟が建っている約1万平方メートルの敷地内に建設される予定。分散している機能や建物を集約しまとめることで利便性を高める。また、狭いスペースを広げ、多目的・交流スペースなども作られる。
市民サービスの主な窓口になっている新館は、財政負担を理由に新庁舎へは機能を組み込まず、将来の建て替えを検討。当面は大規模修繕で対処する。
庁舎建設を優先
計画では、今年度に庁内で検討を重ね、基本構想を取りまとめる。来年度、基本設計の作成を始め、15年度前半の着工を目指す。市民の意見は、パブリックコメントの実施や基本設計作業中に取り入れる方針だ。
管財課によると、大規模な庁舎の建て替えは、約8年かけて行うのが普通だという。6年というスケジュールは早急な庁舎建設を優先したためとしている。担当者は「いざという時に防災の拠点となる。市民の方々に一番有効なものを造りたい」と話した。
市は測量費などとして補正予算案に約508万円を計上している。
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