辻堂駅北口の神台(かんだい)公園(通称・シークロス公園/藤沢市辻堂神台2の6の2)が8日に全面開園し同日、開園式が行われた。同公園は非常時に1万人の飲み水を3日間確保できる100tの耐震性貯水槽を備えるなど、災害時の避難場所としての機能も備える。市まちづくりみどり推進課では「『C-X(シークロス)の中庭』として親しんでもらえれば」と話す。
同公園は、湘南C-Xの中心部に整備された面積1万平方メートルの近隣公園。災害発生時に緊急避難場所や避難施設への中継点として機能するよう、防災面への配慮が特徴。主な設備として、椅子のような形状のスツールタイプの防災トイレ10基、小型ヘリコプター離発着可能な芝生広場、ハイブリッド照明灯1基、ソーラー照明灯4基、防災倉庫、防災無線1基、40t級防火水槽、100t耐震性貯水槽などとなっている。
開園式には鈴木恒夫藤沢市長や関係者、同園内にオオシマザクラを寄贈、植樹した藤沢アクティライオンズクラブ(亀澤香代子会長)の会員など、約300人が出席した。
同公園の設置は、湘南C-X構想の当初から計画があり、2007年度には市が市民向けにワークショップを開催。市民の声を吸い上げ、どのような公園にするのか基本方針を策定した。10年に着工、12年3月に竣工。3月に市民公募から「シークロス公園」の愛称に決定し、4月に一部開園。芝生などの養生が完成し全面開園となった。
工事費は約2億1000万円。10年度の6月補正予算と11年度当初予算に計上された。公園の管理などを行う指定管理者は、藤沢市まちづくり協会と藤沢市緑化事業協同組合が務め、期間は当面2012年度内までとなっている。
公園は今後、地域イベントなどの催し会場としても活用していく予定だという。同課は「地域のコミュニティの場として愛される公園になってくれれば。幅広い世代の人に活用してもらいたい」と話した。
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