ロンドンパラ五輪代表—石井雅史さん 「また表彰台で笑いたい」
2012年ロンドンパラリンピック自転車競技の、1000mタイムトライアルで6位に入賞。09年の世界選手権のレース中に転倒して大ケガを負い、復帰してからのベストタイムも記録した。不屈の努力を称える声の中、本人はこの結果に、悔しさを感じているという。
「今は、もう少し結果を出したかったと思っている。自分としても『健闘すればいい』という気持ちがあったし、北京パラリンピックの成績にとらわれすぎていた」とし、12年はモチベーションが中途半端になってしまっていたという。「13年は妥協する気持ちや北京の結果から脱皮して、初心に帰りたい。自分の意志をしっかり持って世界選手権に挑み、今年こそまた表彰台で笑いたい」と語る。
01年に練習中の事故で高次脳機能障害を負い、競輪選手を引退。その後パラサイクリングに挑み北京で金・銀・銅全てのメダルを獲得する活躍を見せた。大きなケガに何度も悩まされながら、「生きることは辛い事、だからこそ楽しい。競技も同じで、人生そのものだと思う」と前を見据える。力強くペダルを踏んで前に進む姿で、今年もまた市民に勇気と笑顔を与えてくれるだろう。
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